Right to Light

陽ととなり

みんな大人になっていく

思えば金曜日からの3日間ほとんど外に出ていた。お家大好きのインドア人間(半引きこもり)にとってはなかなかないことだ。金曜日は朝から研修で電車に揺られて、そのまま直帰で友人と串焼きを食べに行った。土曜は昼から同級生と、ハンバーグを食べてダーツ…

例え私じゃなくなったとしてもそれで救われる訳じゃない

フィクションの女になりたいと思う。そこでは全てが自信に溢れた世界で、あらゆる感情を言葉に出来る。切り捨ててみたり、無関心を貫いてみたり、たまに下唇を噛んで強がってみたり、そういう存在に私はなりたいと思う。 夜が来ても暑さはじっとりはりつくよ…

諸々の弱者達

予想外の日射しにさされすっかり日焼けしてしまった。川が流れる音を聞きながら、僕は水が好きだなと思った。"ちゃぽん"と跳ねる音、"ぱしゅぁあ"と流れる音。プールに行って泳ぎたい日だった。雨が上がったと思えば頭の上にはもうすっかり夏がいて、川に揺…

夜枕に零す

6月が終わる。早い!変に肩をこわばらせながら職場に入場していた2ヶ月前と比べれば、自分でも明らかに力が抜けているのがわかる。与えられたタスクをその日の内に始末出来たりちょっとしたことでも褒めてもらえたりすると、働くって素晴らしい!と簡単に覚…

でも壁紙が傷つくから

突然だが、僕の部屋は綺麗にまとまっていると思う。家具の配置とかの話じゃない。居場所として、過ごす場として、誰だってそうかもしれないが、自分の気に入ったものだけを置いて、棚には思い出を並べる。そうして出来た部屋に入る自分を特別に思える。それ…

what I really really want

もうすぐ5月も終わる。働きはじめてなんとなくぼんやり毎日を過ごしていたら、気づけば1ヶ月経っている。それが長いのか短いのか僕自身よくわからない。以前と変わらず、労働は僕から1日の半分を奪っていくし、毎日新しいことの繰り返しで出勤してついていく…

私の大好きなこの情熱を同じように愛してくれる人へ。

それは僕に縁遠いものであったはず。それでも記憶を遡るとこんな僕にも仄かに色が付いていた青春時代があり、今思えばあの時生きていた僕は本当に僕だったのかと思う程煌びやかな毎日だった。円周率を聞かされ続ける眠く退屈な授業があっても、昼休みだけは…

皐の香りと時計の針と

予定調和のセンチメンタルになってしまって、今日が終わってほしくない。春の日暮れの香りに誘われて浮き足立った気持ちで夜を駆ける。興奮して眠れない。寂しくて眠れない。やり残したことがまだあるからだ。どうしても今日を終わらせる訳にはいかないのだ…

纏ういろは

悲しいことに、どうやら僕は幸福に慣れていないらしい。気に病むことを吐き出したり鬱憤を晴らしたりするためならいくらでも言葉が出てくるのに、今の気持ちはどうにもうまく言い表せなくて、枕に頭を打ち付け落ち着かず用を足す用も無いのにトイレに立ち挙…

4月の残照

まだ少し先の話になりますが、来月から再び働くこととなりました。転職活動(っぽいもの)を始めてから年を跨いで4ヶ月、夏に退職してからの沈黙期を合わせれば8ヶ月の時間が経ちました。両親をはじめとする家族、僕を腐らせず手本になってくれた友人、出戻り…

失恋はつらい

お嬢様になりたい。なりたくない?その気はなくとも優雅で品があって周りのオスどもを色香に迷わせるような、そんなお嬢様になりたくないか?そうすれば少なくとも、今抱える曖昧な恋煩いも無くなるんじゃないだろうか。自然に"曖昧な"と付けてしまったけど…

今日の幸せを許して

雨の中を歩く。傘が邪魔だなぁとか足元が悪いなぁとか、そんなことばかりが障害ではなくて、きっともっと晴らしたいものが溜まっているからこそ、わざわざ雨の中を僕は歩く。焼肉の煙の香り、連なるスーツの人、帰りの電車でを待つホーム、そこかしこに昔の…

さみしさのセオリー

楽しかったことがあった時程それを形にして残そうと思っていたけど、最近その形の作り方を忘れてしまってもったいない気持ちになる。楽しい時間を過ごした分だけまた孤独になる。人と話した分だけ自分と話さなければならない。向き合わなくてはならない。そ…

疲れたなんて言えない

せっかく書いたものが全部消えちまいやがった。せっかくだから要点だけさらさらっと思い出せるだけ思い出す。風呂上がりの火照った頭とベッドに溶ける身体でもそれくらいは出来てほしい。「疲れた」なんて言うのもおこがましい生活の中で、僕はそう学ぶ。人…

自由に縛られて

陽の光さえ憎く思える程後ろ向きになった時、僕はブログを書く。こんなこと書いたってどうにもならないことは百も承知なのに、己の文を駄文と罵りながら軌跡を残す。結局のところ、僕はあれから何も変わっちゃいないのだ。前に進んでいた気になっていただけ…

プリンのようせい

僕は夜毎夢を見る。当てもなくすることもなく限りなくゼロに近い生産性の中で、いつか自分は幸福になるだろうと夢を見る。人並みに働き人と出会い喜び失望し許し許され愛に生きようと夢を見る。言葉にすれば大げさか。身の程しらずか甘えか判断はつかないが…

恋をするなら金曜日

金曜日は良い。それが夜なら特に良い。さらに夏だと特に良い。週末という開放感に夜という高揚、夏というシチュエーション、そこに素敵な相手を加えれば、それだけで大切な思い出ができる。トマトスライスとモッツァレラにオリーブオイルをかけた様に完璧だ…

それでも、私は病んでる方が好きかもしれない

定期的に訳のわからないことを言える人間でありたいと思う。突拍子もなく意味もない、しかし頭に残るようなことを言うにはどうしたらよいか。まず本を読む。文章からそのエッセンスを吸収すれば何かしらの勢いはつくだろう。ただ僕にとって難しいのは「本を…

入った会社を4ヶ月で辞めた

なんてことはない。すべてはタイトルの通りである。人並みに苦労し掴んだ内定にこれからの人生の希望を見出していた頃から4ヶ月、僕は何をしていたのだろう。今はこうして自分でも分かる程の死んだ表情で文字を綴る。当時の感情とかは思い出すのも文字にする…

夏の恋を求めて

今日更新しないと死ぬ。というのはもちろん冗談で、だけどそれほどの衝動に駆られる夜がある。目的なんて何も無く、書きたいことがある訳でもなく、ただ今日を生きた痕跡を残す為にブログを書く。生を残さない日は死だ。そういう意味では、この1ヶ月は死んで…

圧殺

「自分の選択が正しいのか正しくないのかなどわからない」「選んだ道を、ただ後悔しないように生きていくのだ」 ほんの数年前の、まだ青春に身を置き、恋と勉強に明け暮れた10代の僕は、本気でそう思っていた。大きな選択の後にどんな未来が待っていようと、…

水底に臥すこのこころを嘆くとて

久しぶりにバイト先に顔を出して話をしてきた。バイトを辞めてからしばらく経つがそこで話をする僕は間違いなく働いていた頃と変わらない僕で出てくる言葉も当時のままだった。近況を少し話す内に、僕も変わってしまったなと感じた。話している僕は当時の僕…

何の役にも立たない僕へ

僕は冷めた人間だった。頭が特別よかった訳でもなく、運動が特別出来た訳でもなかった。言葉が知己に富んでいるとか、ユーモアに溢れているとか、そういうことは一切なかった。小学校を卒業して、自分という片鱗が少し見え隠れしてきた時期から、その時から…

ひとりのいろは

雨は嫌いだ。濡れるし冷たいしムシムシするから嫌いだ。傘で手が塞がるから嫌いだ。髪が曲がるから嫌いだ。テンションが下がるから嫌いだ。僕は雨が嫌いだ。雨が好きな人もいると思う。実際に確認をした訳ではないけど、感覚として雨の日に普段よりテンショ…

死にたさに疎くて

「マイ・インターン」を観た。アン・ハサウェイは綺麗だ。今の仕事でも40年も続ければベンみたいな冷静さと機転のある紳士になれるのかなんて考えるとやってやるか!という気持ち、一方で40年か……という今までの人生の倍という長さに脳がエラーを起こす。人…

憎しみを持ってしまった

憎しみを持ってしまった。道を塞ぐ女子高生、電車の向かいに座るサラリーマンの靴下の色、未読のLINE、捗らない勉強、変わる信号、残業代の出ない会社とそれを黙認する社会、24時間しかない1日、隠れる太陽。とにかく大抵の周りのものに憎しみを持つようにな…

ずっと寝ていたい

楽しいことがあれば苦しいこともある。上手くいくこともあれば悩むこともある。それが人の世、人の生。楽しいことは記憶に残る。苦しいことは早く忘れたい。でもだからこそ、忘れてしまうからこそ、自分の苦しいこと、暗い部分を残していくべきだと思う。 暗…

自由が届かなくて

潰れました。 働きはじめて2ヶ月、満足と納得のいく研修もなく、(この研修は何だったの?ホントに…→http://hikaru-right.hatenablog.com/entry/2017/03/11/221446)同期の中で最も忙しく大変(上司談)な部署に配属、そこは同業種は自分のみという特殊な環…

遠恋の底

電車に乗って帰っている。最近いつもこの時間だ。仕事仕事仕事、残業残業残業、遅く帰って早く行く。自分の時間なんてない。思考が固まっていくのが何より怖い。染まっていく自分を許していいのか。間違ってることは正したい。俺はそういうことを大学で学ん…

崖っぷちの5月

働き始めてなんとか毎日を生きている。ギリギリだ。すぐ横は谷。少しでも気を緩めれば病みという闇に身を落とす。 そーんな地獄のアルピニズムを排するために休みは趣味に打ち込む。ただでさえ平日は一日中抑圧されてるんだから誰にも文句は言わせないぞ〜。…