Right to Light

陽ととなり

プリンのようせい

僕は夜毎夢を見る。当てもなくすることもなく限りなくゼロに近い生産性の中で、いつか自分は幸福になるだろうと夢を見る。人並みに働き人と出会い喜び失望し許し許され愛に生きようと夢を見る。言葉にすれば大げさか。身の程しらずか甘えか判断はつかないが、現状から脱却できれば多少は幸せになれると確信している。身体一つ動かす根気と思い一つ覚悟するきっかけがあれば、幸せは訪れる。すぐにではなくても、幸福への道を歩むことができる。前へ進める。そんな考えを夜毎繰り返してはやっぱり根気と覚悟、どちらかもしくは両方の車輪が軋むか外れるかするので、そのまま朝を迎えベッドから起き上がれずにまた何も産まない日々が続く。一体何日めだコノヤロウ!意気地無し!ヘタレ!小魚!馬の骨!

 

「最近どうにも集中力がなくて物事が続かない」、ということをブログに書こうするのだけれどなにぶん集中力がないのでやっぱり書かない。今こうして文字を打っているのは、もしここで最後まで書けたなら、明日はきっとあの娘から電話がかかってくるだろうという思し召しが僕から告げられたからだ。だから今日はなんとしても……あぁえっと何が書きたかったのか。なんだ思いの丈でも綴ればいいか、けれど生憎それは難しくて、誰も得をしないし僕に虚しさを残し枕を少し濡らすだけなのでやめる。そもそも言葉にできるほど確立した想いでもないのだ。今の僕には資格がない。無敵の予感と成長を感じさせる言葉だ。

 

そうだった。僕には資格がないのだ。何をするにしても舞台というものがある。今の僕にはそこに上がるだけの資格がない。発言ひとつ、行動ひとつ取ってもみても、それを自分で許すだけの資格がない。それを身の程を知らぬ振る舞いと、自惚れて自分から舞台に上がることを良しとしないのだ(許可があれば別だけど)。考え過ぎかもしれないがこればっかりは性格だ。あぁ、恋をできないのがこんなにも辛いとは!現状最も辛いのは、恋ができずこの胸を躍らすことがないことかもしれない。

 

結局僕は過去に囚われたままなのだ。生きる為には(恋をするには)前を向かなければならないのに。いや、生きることには前向きだから、その視線の先へ歩を進めなければならない。意識は変わっているのだから後は過去を断ち行動するだけだ。それでもふとした時に思い出す。暗く荒んだ自棄を帯びた思いが湧き上がる。僕の脚を痺れさせる忌々しい自意識だ。あまりにも脚を止められるのが鬱陶しいので、最近は妖精に助言してもらうことにしている。「これはもう終わったことですヨー」と教えてくれる良い妖精。もとい明るいプラスの自意識だ。

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プリンの上に乗っている。好きなものは甘いものと粋。

 

この妖精のおかげで少しずつ進んでいこうと思える。それが自分の幸福だということをはっきりとそう感じるのだ。(自分を含めた)たくさんの人に助けられてここにいる。そろそろ勇気を示していく頃じゃないか?本音を言えば、道ついでにきっと見つかる恋もあるだろう。

 

早く雨があがってほしい。僕は太陽の夢を見る。