Right to Light

陽ととなり

誰のものでもいい、あなたを愛してる

朝が来るのが怖い。少し前までは夜が来るのが怖かった。生活が続いていくことに果てしない気持ちを抱いて今夜はこうしてブログに逃げている。久しぶりに散歩をしてみた。目的も行く宛もなく、ただただ歩くだけ。きっと家にいることが耐えられなかったのだと思う。部屋にいると感じてしまう明日から逃げたかったのだと思う。最近は寒さも少し柔らいできたのもちょうど良かった。得るものはなくただ時間が過ぎただけ、でも少しの間でも現実から逃げられる時間が欲しかった。思い返してみればある頃の私はずっと歩いていた。その頃も夜に家にいることが耐えられなくてだったと思う。ただその頃と今とで違うのは、かつては何かを探して外に出ていた。出会い、発見、気付き、己と向き合う時間として外に出た。同じ行為でも、かつてと今ではすっかり変わってしまった。

 

生きていることに意味があるのかと思う。この気持ちの先に何があるのかと思う。歩いている時、小さな川にかかる橋を渡った。暗がりの中、ここから落ちたらとりあえず明日からは逃げられるだろうなと思った。

 

私はやっぱり後悔を抱えている。与えられた選択肢に懸命になれず、これだけ自分と向き合っておきながら己を律することが出来なかった。最後の一押しを、あの瞬間に熱意を言葉に出来なかったことを後悔している。弱る。弱って死んでいく。少し自分に真面目にならなくてはならない。食事をしっかり摂って、身なりをちゃんとして、生活が続いていくことから私は逃げられないから、せめて少しずつ丁寧に日々を積み上げていくことから始めていかなくてはならない。行く末に愛も未来も見えないけれど、私は、もう何からも逃げられない。知らない土地でこれまでの感傷を捨てて全てを投げ出してやり直したい。そう願う思いすら自分から遠く感じる。いつか、いつかあの頃の様に、逃げることのない夜を過ごせる時が来るのだろうか。夜が、命が続いてしまう。今夜が未来の私を救えますように。せめてね。