Right to Light

陽ととなり

憎む世界の為に歌え

自分がこんなに寝れなくなってるとは思わなかった。久しぶりの運動に疲れた身体を風呂で温め、酩酊した心地を持っても私は健やかに眠れなくなっている。なんならその酩酊のせいで対症療法的薬も飲むことが出来ず(不安は無いが恐怖があった。)、結局私は靄のかかった頭に動悸する身体をして一夜を越えることになった。1月、巡り合わせは悪くつくづく星を持っていないと思う。すぐそこに迫った締切を見ないふりをして、もっと取れるべき態度があるはずなのに私は結局何も動けやしていない。「動いた」「動けない」というのはある種結果論で語る口調であって、私としては対面した行動であっても結果それが功を成さなければ何もしていないのと同義らしい。この経験測が、“暗黒”とも呼べる20代を経て得た人生の真理かもしれないのは非常に悲しい。人は、私は、生まれ持ったものでしか戦えないという真理。努力を重ねられない人間は結果論的に努力を無かったことにして日々を綴る。虚しく苦しく儚い。今抱いている希望と発展もまたこの経験則に塗りつぶされるだろう。信念や誇りといった自分を基底する大きなものが欠落してしまったように感じる。私はそういう星の下なのだ。諦めか?自分を傷付けない為の方便か?たぶんどちらも正しい。ただ私は、未だに出かけ先であなたの色を見るとそれを持ってあなたに知らせに行きたくなってしまうのだ。執着へと姿を変えた思いから抜け出せずにいるのもきっとこれからも変わらない。私はそういう椅子を残してしまった。選び取った道とはいえ疲れてしまった。言葉から灯りが消えていく。まだ手紙を書けていない。