Right to Light

陽ととなり

暗に姿勢を反故にして

献血

初めて献血をしてきた。初めてでーすと言うと親切丁寧に献血のいろはについて教えてくれた。久々に外で人と話した気がする。話し方が丁寧でとても気持ち良かった。400ml、時間にしてはすぐだったけど終わった袋はだぽんだぽんになっていて、(ヒュウッ)と思った。(これ落としたら最悪だよな)とも思った。私は採血の瞬間が好きだ。針が皮膚を貫通して、痛みの感覚と物体が体表を通っている感覚がリンクする、その瞬間をまじまじと目と身体で感じると自分の感覚がまだ生きているんだと生を実感する。次は2ヶ月後です。

 

〇都会の街が辛くなる

いつからか大きなビル街を眺めたりその雑踏の中を歩いたりすることが辛くなった。そこには漠然とした感傷だけがあってその辛さがどうしてなのかは考えたことがなかったけど、今日その理由がわかった気がする。私はきっと、その風景に期待を抱いていたのだと思う。あの頃はまだあの風景に可能性を感じ、自分のものに出来ると思っていた。だから歩くことが好きだったし喧騒やそこに立ち入る自分が好きだった。汚いアスファルトには目をやらなかったけど。今では景色にも人にも怯えて歩いている自分がいる。

 

〇飲みの足

飲みに行こうと話した店があらゆる駅から遠い場所だった。しかし友人が挙げたその店は、なるほど確かに魅力的でなんとか行ってみたいと思ったのが事実だ。決して自分ひとりでは生まれないその選択を大事にしたいと思った。行きは歩いてなんとかなるとして問題は帰りの足だ。ふらつく足取りで歩いて帰れるかどうか怪しい。今からそんなこと考えると結局行かなくなるからどうにでもなれと思うけど、なんせ私には君と違って足が無いので。

 

〇病院

心療内科に掛かろうかと思う。朝の顔はもれなく死んでいるし気分は晴れないし料理は美味しくないし自傷衝動があるし、こんなに期間が長いのはやっぱり心がおかしい。という経緯で昨日の朝電話で予約をしようと平日ずっと考えていたけど結局面倒臭くなってしなかった。お金もかかるし、涼しくなったら気持ちも変わるさと思ってしまったのだ。これでまた1週間がはじまる。昨日の私は未来の私を救えなかったかもしれない。

 

〇良い天気を見るだけでいい

良い天気を見るだけでいい。空に雲、晴れているという訳じゃなく見たくなる天気。心が動く天気。空が好きだった。