Right to Light

陽ととなり

あなたは笑いもせずただこっちを見るだけで

相変わらず日中は気落ちして暗く涙を浮かべて過ごし浮かんだ恨みつらみをここに書き殴ってやろうと考えている訳だけど、なぜだか家に帰ってきて飯を食べ熱い湯に浸かるとそんなことまるでなかったかのように気分が切り替わる。だとしたら昼間の私の想いはいったいなんだったのか。思ったことを残せず過ぎ去っていくのなら気落ち損ではないか、ここに残す文章はいつかの私を救う。そうあって欲しい。だからせめて気力がある時はどんなことだろうと残しておきたい。

 

孤独感は日々増して同時に仄かな希死念慮を常に纏っている。展望の無い現状に、変わることのない自分に、周りで生きる命に、あらゆることに憎しみを覚えてそんな自分に嫌気がさし、かといって今更どうすることも出来ずお前はそうやって生きていくことしか出来ないのだと烙印を押す。やっぱり私は壊れているのだろう。人が言うように、やっぱり私はおかしなやつなのだろう。一度ドロップアウトしたとしても、努力すれば心は救われると思っていた。もう一度自分を好きになれると思っていた。もう一度自信を持てると思っていた。だが違った。どれだけ仕事をしても心が埋まることはない。技術を上げて褒められても、成果を出して認められても、私の心はずっと空っぽのままだった。人に出会っては別れ言葉も想い出も残せずに無力感と喪失感に打ちのめされる。いつからか人との出会いは心のすり減らしで、どうあっても自分を許してくれる出会いなんてないんだと悟った。仕事もプライベートも、私にはそこに至るまでの力も資格も無くて、ただこうしてひとりで孤独に生きていくことしか出来ないのだと悟った。それほどに私は私を救えない。考えを変えることも出来ない。助けを求めることも出来ない。ないないづくしのどうしようもない愚か者。

 

好きなものも人もいつしかまったく無くなった。焦り苛立ち怯えるように毎日を生きて、聞こえてくる会話をしょうもないと耳を塞ぎ目に入る使い古された言い回しに辟易する。どうしてそれらが許されて私は許されないのかと向けどころも終着もない怨念のような怒りを覚えて生きている。このまま何もないのなら、生のない生き様で自らを晒すならいっそ死んでしまいたい。肉体的な苦痛から解放されて、精神の波紋を空間に投げかけて、ゆっくり果てに収束していくようにこの苦悩を溶かしてしまいたい。本当にごめん。こんなことしか今はもう言えない。でも私は今がどうしようもなく辛くて悲しくて、でも心配かけたくないから誰にも相談なんて出来なくて、いつでも私は元気だよって顔で生きていないとまたあの夏みたいにみんな私を困った顔で見るからそれがすごく怖くて、仕事じゃ満足できなかったから家を出て環境と心持ちを変えたら何か変わるかなって思ったけどそれもまだ駄目みたい。死にたくない。でも生きるのも同じくらい苦しくて辛い。自分にせよ他者にせよ、認められて生きている人を見ると私にはそれはきっと無理なんだろうって根拠もなしに思うんだよ。もう壊れてる。直ると思ってたけど直らない。ごめん。