Right to Light

陽ととなり

映画「レ・ミゼラブル」を観る

昨日

そういう訳で、映画「レ・ミゼラブル(1998)」を観た。
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2012年はこっち↓↓↓

以下感想にもならない感想。

先に結論から書きます。メチャクチャおもしろかった。もっと早くこの映画に出会いたかった。僕は観る順番を間違えたかもしれない。先に'98でストーリーを理解しておいて、それから'12でミュージカルを楽しむのがよかったのかもしれない。

98年が面白い、なら、2012年は楽しい、だと思った。98年がそれこそ文学的で静かな、まるで小説を読み進めていくような映画だとするなら、2012年はまさに迫力緩急押し押しの演劇。同じ作品でここまで印象が変わるものなのかと感激している。こんな経験ははじめて……。

銀の燭台のエピソードは割とあっさりしていた印象。老司教様マジで聖人じゃないですか…。意外だったのがティナルディエ夫婦がチョイ役だったこと。それでも十分「イヤな奴」感は出てましたけど。

コゼットがバルジャンに過去を詰め寄るシーンが良かったです。コゼットももう19なんだからもったいぶってないでそろそろ生い立ち話してやれよとは思ってましたが、涙ながらに話をするバルジャンとコゼットがあまりにも切なくて……。とても良かった。

ただマリウスとコゼットが恋に落ちるのは納得いかん。一目惚れとはそういうものなのだろうか!?逢瀬を繰り返していた描写はあったけど、出会いが一目惚れ…日本人には難しい感覚かもしれない。

ラストは大分違って驚いた。ジャベールに許されたバルジャンが光を浴びながら歩いていく。表情が絶妙だと思いました。晴れやかに笑う訳でもなく、目の前で起こったことに戸惑う訳でもない。どこか悲しげな、言うなら感情が混乱極まって泣きながら笑うような、あの表情。バルジャンはコゼットにもう会わないことを伝えてたけど、やっぱり再開してマリウスとともに暮らすのだろうか。いろいろ考えさせられるラストだった。

まとめ。
作品として薦めるなら断然こっちです。本当に観る順番を間違えたと悔やまれる……もう一度2012を観なければ。