Right to Light

陽ととなり

いつかラブソングを

もっぱらの悩みが婚期である僕にとっては、ろくに色を感じさせないこの日常は辛いものとしか言えない。

恋人も居らず四半世紀近くになる身の上であり、SNSで友達の所謂リア充投稿を目にする度に得も言われぬ衝動に駆られ枕を殴り、そして凹んだ枕を更に涙で濡らすばかりだ。悲しい。哀しい。

いつかこの手に最愛の人を抱き、純白のドレス姿に涙を流したい、そんなことをしばしば願う初夏。あぁ、運命の出会いは何時何処。
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美しい……ホーム画面にしたい

高校生時分には、好きなタイプとか好きな女優とかありふれた話題に漢の華を咲かせたものだが、今になり恋人がいるのが(僕以外は)スタンダードになってしまっては、そんな話もしなくなる。というより、虚しくなるのでしなくなる。いくらそんな話をしたところでそんな相手はそうそう現れないものと知ってしまう。理想と現実は違うと知ってしまう。、あなや悲しき現実の妙。

そうは言うもののやっぱり理想はあるもので、僕も当時は、やれ香椎由宇がタイプだ、やれブロンドが好きだ、やれ綾瀬はるかになりたい、など言い放ったものだ。というか今もそうだ。綾瀬はるかになりたい。しかし突き詰めれば、人は外見だけではなく中身も大事ということに至る。価値観がどうのとかよく言うが、価値観などという不変で不確かなものを人に求めるのは少々危うい。より大事なのは性格の一致だ、と僕は思う。特に根拠はないが。

己を棚に上げて人の容貌に注文を付けられる立場ではないので、性格が大事と言っておく。何か独特の世界を持っている人が好きなのかもしれない。その人だけの、何にも揺るがない不思議な世界……何を言っているのか自分でもよくわからない。あとはギャップかな。大人っぽさの中にあどけなさがあったり、話は子供っぽいのに博識だったり、それだけで惹かれてしまう。いいよね、ギャップ。

あぁ、いつかこの僕にも性格がビビッとはまる運命の出逢いが訪れるのだろうか。待つばかりではなく探しにも行きたいものだ。こんな僕だけど、いつかラブソングを歌ってみせるんだぜ。