Right to Light

陽ととなり

重力に逆らうわ

鬱が来る。春だからね。夏の鬱が『絶対に始末をつける』というある種の覚悟と方向性が決まっているのに対し春の鬱は最早ひたすらに後ろ向きに『因縁を殺しにかかる』という意志で染まってしまうのが嫌だ。なぜなら疲れるから。(秋冬の鬱も『あの頃が良かった…

水際まで来て欲しい

朝に弱い。忌々しくもいみじく。目覚めが悪かったり夢見が悪かったり疲れが取れなかったりまだ寝ていたかったり、起きたら起きたで心の隙を孤独が襲ってくる。とにかくその日だけを生き抜く気力だけを奮起させて未来の無い1日を見る。頭の悪い上下、痺れる指…

私は甘く頑なだから

物忘れが酷い。ちょうど生活の何もしたくない時期にあるから部屋がどんどん散らかっていくのだが、それに加えて必要なことも頭から抜け落ちてしまう。炊飯器、洗濯機、給湯器、あらゆるスイッチは入れ忘れ切り忘れるし調べようと思ったことも3歩歩くとなんだ…

あなたも甘く頑固だから

人に言葉を投げかける(必要がある)度に私は自分を覗き込んで勝手に死にたくなる。それは投げかけた言葉が自分に刺さりはしないかと怯えているのかもしれないし半ばそれを自覚しつつ棚に上げる自分を支えることがしんどいからかもしれない。私は常々投げかけ…

1月の駆けり

待つものも想いを起こさせるものもない。何度目かもわからない空っぽの手のひらを見つめて、それが突然耐えられなくなると私はとにかく外へ飛び出す。それは衝動ではあるけれど、後で思い返せば半ば何かに導かれるようでもあるのだ。ちょうど去年の今頃は外…

12月の鉄格子

朝、寒過ぎる。入タイマーを付けてベッドに入ったのだが部屋を暖めるだけの風量は寝るにはうるさ過ぎた。心地好く寝る為のエアコンに安眠を妨げまられるとは一晩寝るのもままならぬものよ、そう思いながら風量を2段階下げる代わりに温度を2℃上げた。リモコン…

『自分が楽に生きられる場所を求めたからといって後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか』

・最近ミュージカル熱が高い。11月半ばに配信された『魔法にかけられて2』を観て以来ずっと高いまま収まる気配も無く、頭の中ではいつも音楽とリズムが鳴り続けている。ディズニー+にもっと早く入っておけばなぁと思った。勢いのままラプンツェルとリメンバ…

11月のワンマンズ・ソウル

独り善がりの正しさは私を人から遠ざける。それは私が根っからの根暗であり欠片程しか無かった社交性すらも粉微塵にしただひたすらに内に向かって己を進める内向性の塊であるからだ。私は孤独を愛しまた孤独に好かれ、相思相愛を喜ぶ時期もあれど今となって…

好き過ぎちゃってごめんね?笑

会社でカレンダーを貰った。床革にプリントされたトラディショナルなカントリーデザインのカレンダー。リスにヘラジカ、あとはどこかの妖精、名前なんだっけ…ココ・ジャンボみたいな名前のやつがプリントされていて可愛い。ただ私はカレンダーが好きじゃない…

淋しいあなたのお友だち

・土曜日に動物園に行ってきた。春ぶり。前々からどうしてもワニが見たくて、それがあって半ば強引というか私発案で「行こうよ!」で実現した1日。突き抜ける晴天で動物達も気持ち良さそうだった。木の葉も色づいていて思わぬ感動。肝心のワニはというとあんな…

供養

朝の雨、薄い灰色に重たい雲、日差しは無くカーテンを閉めた部屋はいつにも増してとびきり暗い。起き上がろうとする身体が重い。それがたまたま天気が悪かったからなのか、それともいつもそんな気怠さを感じているのか、最近はもうわからない。気分が落ち込…

救いの無い人ね

逃げ道を用意して生きてきた。大学4年の9月まで内定が無かった時(思い出しても苦々しい)には卒業延期の書類をとりあえず一式揃えたり専門学校の書類を取り寄せてみたり、それまで1本しかないと思っていた正道に自ら分岐を用意することで少しばかり心に余裕が…

10月の木漏れ日

自分がわからなくなりました。鏡に映った顔や発した言葉が自分のものかわからなくなりました。今これを書いていることも残していくことも正しいことなのか、本当にやりたいことなのかわかりません。落ち込んでる訳じゃなくただただ虚無感に襲われている。23…

そうして私は話せなくなった

何度目かわからない嗚咽。気候は涼しく息苦しい。春は鬱、秋は恋しさ、どちらの似た気候も、情緒を縛る双子の姉妹みたいだ。帰ったら泣くつもりでいた。やっぱりこうなるんだと泣くつもりでいた。知っていたはずなのだ。もう今更、どの夜も既に出た答えの裏…

4年前に閉店したバイト先のことをまだ寂しく思っている

今ではすっかりドラッグストアになってしまった。 高校の卒業式が終わった夕方すぐに面接に行った記憶がある。私にとって初めてのアルバイトであり初めての面接であり初めての給料であり初めての社会との関わりであった。高い天井に吊られたシャンデリア、カ…

私を見初めて。そしたら切って。

「君はADHDなのか?」 ビールを片手にした友人にそう聞かれたのは、私が薬を飲むのが苦手だと言う話をした時だった。私の数字への拘りと物事への執着の強さからそう思ったらしい。なるほど、そういう診断は受けたことが無かったなと答えた。というより私はその…

Wish I could call that name of yours,once again

ブログをはじめたきっかけは文章を書くことが好きだったからで『日記をつける』『それを見返す』という行為事態に憧れがあったからだ。アナログの日記という形を取らなかったのは、積極的でないにせよどこか他人の目の届くところに置いておくことで自分を見…

発破かけたげる

車を車検に出したら思いがけない金額になった。23万。一人暮らす収入にはとても厳しい金額だった。タイヤが寿命すれすれでいつバーストしてもおかしくないらしく、秋に値上がりが控えているので今変えなければどうあがいても無理とのことだった。その他消耗…

手切れの銃で撃ち抜いて

私は憎しみに塗れている。嫌いなものが多い。許せないものが多い。毎日苛立って怒って不必要な程に人を憎んで生きている。出会いも別れも私にとっては例外無く特別で、過去も想い出も私にとっては例外無く今に繋がるルーツだ。だからそれを蔑ろにされると酷…

8月の鏡像

海を見に出かけた。夏の海を片道100kmかけて3時間、運転はほとほとに疲れたけれど、海を見に行かなければいけないなと思ったから。知らない土地のはじめて見る海だった。はじめて鬱になった23の頃、その時も海を見に行きたいなと思った。寄る辺も話す相手も…

ひともひととせ、なつのか、ひもとくひのくれ

雨の夏から一転、急激に暑くなった今週だった。私の夏は毎年なるべくしてなっているけど、外の熱波と太陽に触れて、私はやっぱり夏が好きだなと思った。鬱になったのも恋が破れたのもノスタルジーに苛まれるのも夏だったから今まで好んではいない気でいたけ…

Papa,Don't preach

〇今日の目的は? 最近というか、春からというか、4月からというか、精神的な孤独に参っていて恐らくそれ由来で頭の中でずっと考えがぐるぐるしているのでそれを整理したい。 〇どうしてそう思ったの? 孤独は常にだったけど今回のはかなり期間が長くて解消…

さざめき、バーチカル

昔母親が教えてくれた。日本が生まれるずっと前、イザナギとイザナミが黄泉の世界で永遠の別れとなった時、原因はイザナギがイザナミとの約束を破ったからなんだって。約束を破った罪、それを許さなかった驕り、どちらも呪いとなって今に続く。だから男と女…

月曜日、憂鬱というより情緒が不安定だ。朝はしっかり起きれてるのにやる気は出ない。でも顔は気持ち悪いから洗って身嗜みは整えたい。仕事は溜まっているはずなのに駆られるものが無くてなんだか雲を追いかけるような途方の無さを思わせる。と思えば夕方に…

7月の庭

・今年ももう半分が終わったらしい。早過ぎる。振り返れば早過ぎるけどその時々にはしっかり生活があって記憶があって後悔ややり残したことがある。このブログがいい足跡になっている。記事数を数えてみたら今年になってもう去年書いた3倍の記事数になってい…

あなたは笑いもせずただこっちを見るだけで

相変わらず日中は気落ちして暗く涙を浮かべて過ごし浮かんだ恨みつらみをここに書き殴ってやろうと考えている訳だけど、なぜだか家に帰ってきて飯を食べ熱い湯に浸かるとそんなことまるでなかったかのように気分が切り替わる。だとしたら昼間の私の想いはい…

押し並べて、すべからく

ミシンを習いたての頃、人差し指の横、第1関節の辺りの皮が裂けていた。糸調子を整えるために縫うものの厚さによってダイヤルを回す必要があった。そのダイヤルをつまむのに指のその箇所がいちばんやりやすかった。ダイヤルはなんだかわからないが恐らく金属…

じゃあゆくゆくはそういう終わり方で

定期的に祖父の家に顔を見せに行くのだけど、最近「嫁を早く見つけんとなぁ!わはは!」と言われる。正直しんどい。ごめんねじいちゃん。私には到底届かない願いかもしれない。 “希望を持つ“ということは生きることにおいて無意識にあるセーフティのようなもの…

『ただ受け入れて欲しい“だけ“』という不遜な欲望

6月に入って雨が降ると梅雨入りかぁと少し気が滅入る。蒸し暑い梅雨は嫌いだけど今ぐらいの少し肌寒さを残すような雨はむしろ好きだ。晴れと雨、春と夏、グラデーションがかった白とグレーの空を見るとなんだか特別な気がしてわくわくする。 ここしばらく週…

うつりにけりな

ひとりで家にいることの寂しさを痛感している。朝目が覚めた時、家に帰った時、食事をする時、ベッドに横になった時、緊張が解けて無防備な瞬間程寂しさは心に深く入り込んでくる。インスタを眺めていたら「ひとり暮らしの寂しさ解消」みたいな事が流れてきた…