Right to Light

陽ととなり

日記

飲むならモヒートを

例えば今までにあった不幸が全て帳消しになるほどの幸福を与えられたとして、それで人生プラマイゼロ!と楽天的に考えられるだろうか。 先月から仕事の裁量が増えて、平たく言えば進行の監督とそれに伴う指示をする必要があるのだけど、やはりどうにも私は人…

それでも「過去を蔑ろにするな」と私は言った

後悔の多い人生を過ごしてきた。全く殆どの人がそうだろうけど、それならここまで人を悩ませる事象が普遍的に存在するのだから、そろそろ克服する手段が生まれてきてもいいのではと思う。だがしかし一方で「後悔の無い人生はつまらん」とも思うのだ。私達は今…

No one knows,yet

私が自分のことを心底つまらない人間だと思うようになったのは、20歳をようやく迎えてしばらくかという夏の頃だった。「つまらない」と言うのは特に人付き合い、殊更恋愛におけることで、それまでも特にユーモアや会話のスキルに長けていると自負したことは…

心が弱ったら電話して

目覚めの悪い朝だった。最近夢をよく見る。他人の夢の話なんて10000%面白くはないし、自分の夢だって大概は起きて顔を洗う頃には忘れているのだけど、今はする。先日は歯がごっそり抜ける夢を見た。“抜ける”と言うよりは粉になって散り散りになったり、抜け…

3年目の昔話

私というのは孤独を愛しまた孤独に好かれ、ペシミズムを謳って孤高を気取ってみても、どうあっても他者との関わりを絶てないもので、それは偏に挫折する前の心を取り戻し、またどこかで自分は立ち直れるのだと、一縷の希望を抱いているからだと思う。 先日、…

無血の腕傷

暑い。暑過ぎ。今年の梅雨は意識の外で過ぎ去って、サマーシーズン到来‼︎と言わんばかりのこの暑さ、バグか?そしてどこに行っても人、人、人。世の中の不景気や少子化なんて冗談なのではと思ってしまう程で、暑さと人酔いに頭が痛くなる。家にとじこもるば…

クラブハリエのリーフパイは美味しいという話

モラトリアムを拗らせ半ば自暴自棄気味に生きていると、いつか徹底的に精神が腐るのではないかと思う。例えば休日にすることも無く家にこもってTwitterのおもしろ動画を再生し続けたり、運動しようと意気込む内にタイミングを逃し日が沈んでいくのを気落ちし…

選択の罪と罰

空は明るいのに小雨が降り止まない日だった。反抗期の子供が親に怒られて家を飛び出す様な衝動に任せて車を走らせた先は、何の思い出もない神社だった。御手水で清めることも億劫に感じ賽銭箱に25円を投げ入れそのまま帰ってきた。得たものはこれと無く、失…

頭の中で声がする話

別にココロ的なことではなくて、頭の中で声がする。それは会話であったり、歌であったり、愚痴であったり、思考とはとても呼べない声が、日がな頭の中をひたすら回る。 『この作業が済んだら報告しなきゃ』『週末は映画を観ようよ』『まだご自分の手に入れた…

腕時計を作る

お気に入りだったブレスレットがばっさり切れてしまったので、前々から作ってみたかった腕時計を作った。 最近ブログも書いてなかったし、久しぶりの良い機会だから作り方を載せていくよ。 1.デザイン→型紙を作る デザインと言っても何も難しいことはない。…

Help!!

これを書いているのは本当に無謀としか言えない。8月になってから考えることが増えて、遂にはパンクした。頭の中で喋る自分はもうずっとネガティブに言葉を並べ続けるし、それを発しようとする自分はもう口を開くことすらしたくない。気持ちの奥底では発散し…

あの夜のイサナ

家を出て北へ車を走らせると信号がある大きなT字路にぶつかる。そこを右折。これまた大きな池をぐるりと反時計回りに北へ、北へ。その内に右手に小さい頃よく連れて行ってもらった洋食屋さんが見えるのだけど、幼げでおぼろげな記憶を懐かしみながら坂を下っ…

的を射られたら良いのに

空が重たい雲を纏っているように、気持ちもすっきりしない1日だった。朝から友人と遊んでいたのだけど、楽しさ一転家に帰った瞬間の心の動揺はなんとも気持ちが悪かった。不安、焦り、不自由、ルーティンに支配された朝を繰り返す度にそれを約束している夜が…

10代の夢

歳を重ねる毎にメンタルが弱くなっている気がする。いや、もう夜を過ごす度に弱くなっている。僕は身を縮めてベッドに入り朝を恐れて眠りつく。不純な思いに負い目を感じながら、本当に自分はこの場所に居ていいのかと問いかける。居ていいもなにも、もはや…

どうして情熱を失くしてしまうのか

熱くなれるものが欲しい、常にそう願っていた。部活、趣味、恋、時間を忘れ自分の思うままに心を支配できるもの、それに尽くすことが辛い現実からの解放であって生きる楽しみだと考えている。僕は作ることが好きだった。小さい頃なら工作、木工、作文、少し…

みんな大人になっていく

思えば金曜日からの3日間ほとんど外に出ていた。お家大好きのインドア人間(半引きこもり)にとってはなかなかないことだ。金曜日は朝から研修で電車に揺られて、そのまま直帰で友人と串焼きを食べに行った。土曜は昼から同級生と、ハンバーグを食べてダーツ…

例え私じゃなくなったとしてもそれで救われる訳じゃない

フィクションの女になりたいと思う。そこでは全てが自信に溢れた世界で、あらゆる感情を言葉に出来る。切り捨ててみたり、無関心を貫いてみたり、たまに下唇を噛んで強がってみたり、そういう存在に私はなりたいと思う。 夜が来ても暑さはじっとりはりつくよ…

諸々の弱者達

予想外の日射しにさされすっかり日焼けしてしまった。川が流れる音を聞きながら、僕は水が好きだなと思った。"ちゃぽん"と跳ねる音、"ぱしゅぁあ"と流れる音。プールに行って泳ぎたい日だった。雨が上がったと思えば頭の上にはもうすっかり夏がいて、川に揺…

夜枕に零す

6月が終わる。早い!変に肩をこわばらせながら職場に入場していた2ヶ月前と比べれば、自分でも明らかに力が抜けているのがわかる。与えられたタスクをその日の内に始末出来たりちょっとしたことでも褒めてもらえたりすると、働くって素晴らしい!と簡単に覚…

でも壁紙が傷つくから

突然だが、僕の部屋は綺麗にまとまっていると思う。家具の配置とかの話じゃない。居場所として、過ごす場として、誰だってそうかもしれないが、自分の気に入ったものだけを置いて、棚には思い出を並べる。そうして出来た部屋に入る自分を特別に思える。それ…

what I really really want

もうすぐ5月も終わる。働きはじめてなんとなくぼんやり毎日を過ごしていたら、気づけば1ヶ月経っている。それが長いのか短いのか僕自身よくわからない。以前と変わらず、労働は僕から1日の半分を奪っていくし、毎日新しいことの繰り返しで出勤してついていく…

私の大好きなこの情熱を同じように愛してくれる人へ。

それは僕に縁遠いものであったはず。それでも記憶を遡るとこんな僕にも仄かに色が付いていた青春時代があり、今思えばあの時生きていた僕は本当に僕だったのかと思う程煌びやかな毎日だった。円周率を聞かされ続ける眠く退屈な授業があっても、昼休みだけは…

皐の香りと時計の針と

予定調和のセンチメンタルになってしまって、今日が終わってほしくない。春の日暮れの香りに誘われて浮き足立った気持ちで夜を駆ける。興奮して眠れない。寂しくて眠れない。やり残したことがまだあるからだ。どうしても今日を終わらせる訳にはいかないのだ…

纏ういろは

悲しいことに、どうやら僕は幸福に慣れていないらしい。気に病むことを吐き出したり鬱憤を晴らしたりするためならいくらでも言葉が出てくるのに、今の気持ちはどうにもうまく言い表せなくて、枕に頭を打ち付け落ち着かず用を足す用も無いのにトイレに立ち挙…

4月の残照

まだ少し先の話になりますが、来月から再び働くこととなりました。転職活動(っぽいもの)を始めてから年を跨いで4ヶ月、夏に退職してからの沈黙期を合わせれば8ヶ月の時間が経ちました。両親をはじめとする家族、僕を腐らせず手本になってくれた友人、出戻り…

失恋はつらい

お嬢様になりたい。なりたくない?その気はなくとも優雅で品があって周りのオスどもを色香に迷わせるような、そんなお嬢様になりたくないか?そうすれば少なくとも、今抱える曖昧な恋煩いも無くなるんじゃないだろうか。自然に"曖昧な"と付けてしまったけど…

今日の幸せを許して

雨の中を歩く。傘が邪魔だなぁとか足元が悪いなぁとか、そんなことばかりが障害ではなくて、きっともっと晴らしたいものが溜まっているからこそ、わざわざ雨の中を僕は歩く。焼肉の煙の香り、連なるスーツの人、帰りの電車でを待つホーム、そこかしこに昔の…

さみしさのセオリー

楽しかったことがあった時程それを形にして残そうと思っていたけど、最近その形の作り方を忘れてしまってもったいない気持ちになる。楽しい時間を過ごした分だけまた孤独になる。人と話した分だけ自分と話さなければならない。向き合わなくてはならない。そ…

疲れたなんて言えない

せっかく書いたものが全部消えちまいやがった。せっかくだから要点だけさらさらっと思い出せるだけ思い出す。風呂上がりの火照った頭とベッドに溶ける身体でもそれくらいは出来てほしい。「疲れた」なんて言うのもおこがましい生活の中で、僕はそう学ぶ。人…

プリンのようせい

僕は夜毎夢を見る。当てもなくすることもなく限りなくゼロに近い生産性の中で、いつか自分は幸福になるだろうと夢を見る。人並みに働き人と出会い喜び失望し許し許され愛に生きようと夢を見る。言葉にすれば大げさか。身の程しらずか甘えか判断はつかないが…